アメリカインディアン・ズニ族の工芸品の一部のレプリカの制作依頼をいただきました。
1950年代あるいは60年代あたりの歴史あるアメリカインディアンのジュエリーをコレクションされている方で、依頼内容はボウタイ(ネクタイのようなもの)の革の部分が古くなってちぎれそうなので、この部分を同じように製作してほしいということ。
可能なことは承りますが、それにしても思いも付かないような依頼が飛び込んでくるなぁとつくづく感じます。
約50年経過しているこの作品、細い部分の強度がなくなってしまっています。
これのレプリカを制作。同じように作ってほしいということですが、強度の問題で細くカットはしなくていいというご依頼です。
アメリカインディアンの作家さんと似た感じで、刻印デザインを施しました。
この部分は本物のアメリカインディアンの作品ではなくなりますが、ボウタイとしてまたお使いいただけるようになります。そして本物はきっと大切に保管されるのだと思います。
金具に接続できるか確認して、お引き渡ししました。
強度を保つために棒状になってしまいましたが、またお使いいただける状態になり、喜んでいただけました。
ご依頼主さんは、このアメリカインディアンのジュエリーの研究をされていて、現地に度々赴かれて当時の作家さんやそのご家族と直接お話をされ、本も執筆されているそうです。
世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁと驚き、勉強になりました。
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